エントランス展示 波の向うに見え初める 炎とともに踊る影 願わくならば幻であれ
第3室
第4室
コンセプト
日本海を舞台に活躍した、豪商 銭屋五兵衛 を称える石川県の博物館、会館15周年を記念しての事業としての依頼を受けて、全館を使っての展示ですので、全館を一体の構成にしたいと思いました。
まず、入場ゲートをくぐると、ジンベイざめが出迎えて、海のイメージを作ります。
石川県の能登の海では、420年度ほど前に、上杉勢に攻められたことがあります。漁民の町だった名船は、武器を持っていなかったため、攻められればひとたまりもありません。そこで長老の発案で、夜の海から攻めてくる上杉勢に向けて、鬼の住む村だと思わせる作戦に出ます。頭には海草をかぶり、顔には木の皮をはいでただれた肌を作り、たいまつをたいてかわるがわる生みに向かって太鼓を打ち鳴らしたのです。その姿は海面に映り、倍の数に移ったとの事です。この迫力に攻め入ることなく撤退していったといいます。第1室では、その御陣乗太鼓を壁面に炎をイメージした形をつくり、、ライトアップすることによって影とあわせてその昔の日本海を構成しました。
それから江戸時代に入り、銭屋五兵衛の活躍が始まります。第2室は銭屋御兵衛の功績を紹介するブースとなります。
それから時代は現代に移り、激動の時代を生きた銭屋五兵衛乃躍動感を表現するため、動をテーマとした作品群へと移り変わっていきます。
現代が終われば、次の世代に移ります。未来を生きていく子どもたちに向けて、キリンの上に座れる椅子、子どもがくしゃみをして、ハナミズが飛び出し、そのハナミズが椅子になっている。ひとつの彫刻の中に11匹の動物が隠れていて、探し当てる作品など、触れ合ってもらい、楽しい気持ちで会場を後にしてもらうという構成です。